行きたい土地に自由に行き来できる世の中が
いかに幸せだったかを実感しています。
そんなの当たり前だと思っていたのに。
日本に帰ってきてから
いろんな地方に旅してみて。
行く前は遠いと思っていた場所も、
重い腰を上げて行ってみたら
「ああ、自分さえその気になったら
いつでも来られるとこなんだ」とわかり
あらゆる場所が身近になった気がしました。
でも今は、あの日訪れた場所が、
あの時見た景色が、聞こえた波の音が、
とてもとても遠く感じます。
世界中の情報にいとも簡単に
アクセスできる時代なのに。
今無事で、生きていることを思えば
移動が制限されることなど
別に不幸だとは思いません。
ただ、世の中が揺れているときは皆
自分にとっての「正しさ」を
選択し、決めるから。
「正しい」が現れるところには必ず
「間違ってる」も出てきてしまうので。
自分以外の「間違ってる！」に対して
許せないエネルギーが世の中に増幅する。
物理的なことよりもむしろ
そのことによる閉塞感を感じます。
他者を批判している場合ではない時こそ
批判はコントロールを失い渦巻いてしまう
というのは皮肉だな。
世界中の医療従事者の方へ心からの感謝を。
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